80歳小澤征爾さんグラミー賞 8度目ノミネートで戴冠

[ 2016年2月17日 05:30 ]

最優秀オペラ録音部門でグラミー賞を受賞した指揮者の小澤征爾氏(10年撮影)

 音楽界の最高栄誉「第58回グラミー賞」の授賞式が15日(日本時間16日)、米ロサンゼルスで開かれ、日本人では指揮者の小澤征爾さん(80)が最優秀オペラ録音部門で受賞した。8度目のノミネートで戴冠は初めて。

 作品は、食道がんなどを乗り越えて13年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で指揮したラベル作曲「こどもと魔法」。演奏はサイトウ・キネン・オーケストラ。小澤さんは16日、喜歌劇「こうもり」のリハーサルで訪れた京都市のロームシアター京都で「素晴らしいです」と喜びを語った。報道陣に声を掛けられると、感謝の気持ちを表すように両手を合わせながら笑顔。「たいへんうれしく、みんなとこの作品をつくれたことを誇りに思います。仲間たちとこの喜びを分かち合いたいです」とのコメントも発表した。

 主要部門ではテイラー・スウィフトが年間最優秀アルバム賞など3冠を達成。共同電によると、俳優渡辺謙(56)の歌を収めたミュージカル「王様と私」のアルバムもノミネートされていたが、受賞は逃した。

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2016年2月17日のニュース