杉浦双亮 帝京・前田監督にも祝福された…目標は「まず1勝」

[ 2016年2月14日 11:10 ]

元台湾代表で現在は徳島に所属する張泰山のモノマネをする杉浦
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 異色のプロ野球選手が誕生した。お笑いコンビ「360°(サブロク)モンキーズ」の杉浦双亮(40)が、四国アイランドリーグ(IL)plusの愛媛マンダリンパイレーツに投手として入団した。強豪・帝京高時代に一度は絶たれたプロへの夢を、40歳でかなえた。日本ハム・大谷翔平もビックリ!?の、芸人とプロ野球選手の二刀流に挑む。

 野球は、たけし軍団の草野球などで続けてきた。来年でコンビ結成20年を迎える前に、「何か動かなければ」と思っていたところ、知人に勧められたトライアウト。「プロ野球に本気で挑戦したわけじゃないのに、勝手に諦めていた。“一生”というのは“一度しかない人生”。最後のチャンス」と参加を決めた。

 トライアウトは昨年11月4~10日に行われた。「キャッチボールは17歳の子としてました。でも、年齢は関係ないですから」。実戦で計5回を投げて、6安打1失点と好投。愛媛の弓岡敬二郎監督が「中継ぎで使える」と獲得に動いた。「客寄せパンダ」ではなく、実力で勝ち取った。「前田監督には“高校の時からプロになると思ってたよ”と冗談で祝福された」と笑いながら明かした。

 高校時代は速球派、現在はカットボール、ツーシームなど7つの球種を操る技巧派だ。草野球でさまざまな変化球を習得。「昔は野手への信頼もなかった。一人で抑えてやるっという気持ちで。今は大人の投げ方ですよ」。ストレートの球速は120キロ台後半まで落ちたが、投球術で打者を打ち取る。

 来月のキャンプインを控え、現在は体づくりを行っている。目標は「まず1勝」。「開幕投手は?」と聞くと、「まずは肩を壊さないように」と控えめに話す一方で、「優勝決定戦に向けて、9月頃にピークを持っていきたい」と闘志を燃やす。それどころか、「巨人のスカウトが見てるかもしれないですからね」とも。巨人・高橋由伸新監督と同学年のオールドルーキーの挑戦が始まる。

 ◆杉浦 双亮(すぎうら・そうすけ)1976年(昭51)2月8日、東京・八丈島生まれの40歳。帝京大卒。98年からフジ「とんねるずのみなさんのおかげでした」の不定期企画「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出場。趣味はゴルフ、ボウリングなどスポーツが得意。1メートル74、73キロ。血液型B。

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