怒りや戸惑いの声相次ぐ 佐村河内守氏の出身地・広島

[ 2014年2月6日 20:41 ]

 「許せない」「残念です」。広島市出身の佐村河内守さん(50)の楽曲が別人の作品だった問題で、出身地の広島からは6日、怒りや戸惑いの声が相次いだ。

 被爆2世で聴覚障害があるとされる佐村河内さん。楽曲を代作していたと名乗り出た桐朋学園大非常勤講師の新垣隆さん(43)は東京都内で記者会見し「耳が聞こえないと感じたことはない」と明かした。

 広島県原爆被害者団体協議会(坪井直理事長)の箕牧智之事務局長(71)は「なぜ今になって言い出したのか。大勢の人を傷つけうそをついて、2人には腹が立って情けない」と話す。

 佐村河内さんに2008年「広島市民賞」を授与した広島市は6日、授賞取り消しを決めた。コンサート企画を通じて佐村河内さんと交流があった幹部は「残念としかいいようがない。様子に違和感はなかった」と肩を落とす。

 佐村河内さんを市民賞に推薦した市文化振興課は問題発覚後、本人に接触を試みたが、連絡が取れなかったという。6日午後、代理人弁護士から謝罪や賞返上の意向を伝えられた竹内真理課長は「広島で生まれ育った方なのに本当に残念。今はただ驚いている」と語った。

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2014年2月6日のニュース