妻のいじめ体験に触発　鈴木おさむ氏「美幸」執筆理由を語る

小説「美幸」の発売記念トークショーを行った放送作家の鈴木おさむ氏

　放送作家の鈴木おさむ氏（４１）が２６日、都内で小説「美幸」の発売記念トークショーを行った。

　妻の「森三中」大島美幸（３４）が中学時代にいじめを受け、人生のテーマが「復讐（ふくしゅう）」となったことに触発されて執筆。孤独な少女が、好意を抱いた男性を苦しめる人間に復讐していく姿を描いた。

　鈴木氏は約１００人の来場者を前に「妻がどんな気持ちでいるのか、ぜひ書いてみたいと思った」と話した。エッセイスト阿川佐和子さん（６０）もゲストで登場。「前半はいじめの描写などがきついところもありますが、後半は心が揺さぶられる。そこまで頑張って読んで」と話した。