「天竺鼠」お笑いグランプリ2度目制覇!川原“進化”強調

[ 2014年1月27日 05:30 ]

2度目の優勝を果たした天竺鼠の川原克己(左)と瀬下豊

 芸歴10年以内の芸人を対象にした若手の登竜門「第35回ABCお笑いグランプリ」決勝が26日、大阪市内であり、「天竺鼠」が09年大会に続く2度目の優勝を果たした。

 川原克己(34)は「やりたいことをやった上で賞を獲るのが目標だった」と進化を強調。瀬下豊(34)も「前回の優勝は勢いだったが、今回はしっかり獲れたという実感がある」と喜びをかみしめた。

 成長がうかがえる5年ぶりの戴冠劇だ。賞レース常連の実力派だが、昨年の「キングオブコント」では寿司のかぶり物をした川原が洋楽に合わせて踊り続けるシュールなネタを披露するなど、“爪あと”は残しても、結果が付いて来なかった。

 10組が参加した決勝でのネタは、約50センチのリーゼント姿で口は悪いが根はマジメな学級委員長と古文教師のコント。年間40本を超えるネタを手がける川原が「賞を獲るために」と昨年8月に作り上げた。単純明快な設定が笑いを誘い、500点満点中、483点を獲得。トリで登場し、しゃべくり漫才で476点をたたき出した「学天即」を寄せ付けず、最多665組の頂点に立った。

 貪欲に勝利を求めた本番とは変わって、会見では川原独特のジョークがサク裂。「優勝した瞬間の気持ち? 皆さん(報道陣)にお任せします」「賞金300万円は飼っている猫が3匹とも去勢済みなのでボクも去勢します」と、シュールな回答を連発していた。

 また、小学生時代にソフトボール少年団でチームメートだった阪神・福留孝介外野手(36)にエール。ケガに苦しんだ昨季からの巻き返しを誓う先輩に「頑張ってもらえたらうれしい」と願った。

 ◆天竺鼠 吉本興業所属。川原克己(かわはら・かつみ)1980年(昭55)1月21日生まれ、鹿児島県出身。瀬下豊(せした・ゆたか)1979年(昭54)7月29日生まれ、鹿児島県出身。

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2014年1月27日のニュース