俳優の佐藤允さんが死去 「独立愚連隊」など個性派として活躍

[ 2013年1月8日 11:43 ]

亡くなった佐藤允さん

 任侠、戦争映画などで活躍した個性派俳優の佐藤允(さとう・まこと)さんが亡くなっていたことが8日、分かった。78歳だった。

 昨年12月6日午後6時、急性肺炎のため横浜市内の病院で死去した。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。喪主は長男で映画監督の闘介(とうすけ)氏。

 1934年(昭9)、佐賀県生まれ。高校卒業後、52年に俳優座養成所に宇津井健、仲代達矢らとともに入り、56年に「不良少年』」で映画デビュー。個性的な風貌を生かし、59年に岡本喜八監督の映画「独立愚連隊」に主演したことで人気を得た。

 その後黒沢明監督の「隠し砦の三悪人」、「暗黒街シリーズ」、「作戦シリーズ」などに出演。アクション映画を中心に活躍し、「日本の一番長い日」「二百三高地」「連合艦隊」「大日本帝国」などの戦争映画でも貴重な脇役として重宝された。

 72年のNHK大河ドラマ「新・平家物語」で弁慶を演じ、刑事ドラマにも出演し、テレビでも活躍した。

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2013年1月8日のニュース