坂本龍一と岐阜県 都市と森の交流で連携

[ 2012年3月23日 19:15 ]

森を視察する森林保全団体「モア・トゥリーズ」代表の坂本龍一(左)と岐阜県の古田肇知事

 音楽家の坂本龍一が代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」(東京)と岐阜県は23日、都市と森の交流モデルをつくるため連携協定を締結した。同県東白川村と中津川市の森林組合も、地球温暖化防止に貢献する森づくりを進めるためモア・トゥリーズと協定を結んだ。

 今後、森に関連した岐阜への観光ツアーを企画したり、オリジナル商品を開発したりする。両森林組合の木材の海外輸出も検討する。

 両森林組合は、モア・トゥリーズから協賛金を受け、森を整備する。森林が吸収した二酸化炭素(C02)の量を排出権に換えてモア・トゥリーズが首都圏の企業などに売り、収益を新たな森林整備に充てる。

 坂本と古田肇知事は23日、中津川市で両森林組合が管理する森を視察。坂本は締結式で「日本人は森に手を入れることで自然を豊かにしてきた。この伝統を生かしていきたい」とあいさつ。古田知事は「岐阜の森林を世界へつなげていきたい」と話した。

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2012年3月23日のニュース