小澤征爾さん 京都の音楽セミナーで若手を指導 

[ 2012年3月23日 20:20 ]

 7日に指揮活動の休止を表明した指揮者の小澤征爾さん(76)が23日、京都市左京区の京都コンサートホールで開かれていた音楽セミナーのレッスン見学会に登場し、若手指揮者たちを熱く指導した。当初、欠席が発表されていただけに、約600人の観客が大きく沸いた。

 音楽セミナーの主催は、同市のロームミュージックファンデーション。小澤さんは実際にオーケストラの指揮をしながら男女4人を指導。ジョークを交えて緊張をほぐしつつ、指揮者と奏者双方の視点から「息のとり方が大事」「目をしっかり見て」などと問題点を丁寧に指摘した。

 指揮者クラスが始まったのは2003年から。セミナー終了後に記者会見を開いた小澤さんは、近年このセミナーを経験した若手の活躍が世界で目立つことについて「日本人は勤勉だから当然だと思う。プロのオーケストラを使ったこのようなセミナーは世界でも珍しい。長く続けてきたことは大きい」と話した。

続きを表示

2012年3月23日のニュース