原田芳雄さん 最後まで役者魂「次はオカマ役か股旅ものを」

[ 2011年7月20日 08:06 ]

原田芳雄さん死去

 原田芳雄さんの遺作となった映画「大鹿村騒動記」。この作品は08年のNHKドラマ「おシャシャのシャン!」の収録で長野県大鹿村を訪れた際、村歌舞伎を受け継ぐ村民の思いに触れ、原田さん自身が映像化を発案。餅つき会で阪本監督らに企画を持ちかけた。

 次回作への意欲も語っていた。11日の試写会後、関係者だけで行われた会に体調不良をおして1時間ほど参加。その席で阪本監督に、次はオカマ役か、各地を渡り歩く侠客(きょうかく)を主人公にした「股旅もの」をやりたいと話し、阪本監督が「オカマの股旅ものを作りましょう」と応じると、うれしそうに笑っていたという。関係者は「原田さんは“次は人を明るくするものがいい”と希望していた。東日本大震災後の日本を元気づけたいとの思いがあったのかも」と推し量った。

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2011年7月20日のニュース