キス、添い寝…和気あいあいの仮通夜

[ 2011年7月20日 06:00 ]

上映中の映画「大鹿村騒動記」が原田さん(右)の遺作となった。左は三国連太郎

原田芳雄さん死去

 渋谷区の自宅には午後2時45分ごろ、遺体が運ばれ、親族や事務所スタッフが「お帰り」の声と大きな拍手で出迎えた。その後、石橋蓮司(69)、大楠道代(65)、佐藤浩市(50)ら遺作となった「大鹿村騒動記」で共演した俳優仲間が弔問。阪本順治監督も新作を撮影していた韓国から急きょ帰国し無言の対面を果たした。

 原田さんのしぐさや発声法は故松田優作さんも参考にしたとされ、夫人の松田美由紀(40)も訪れ「私たち芝居をする人間にとっては、とても大きな人でした」と目頭を押さえた。

 弔問客の多くは原田さん宅で毎年開かれる餅つき会の参加者。原田さんが大好きだった酒を酌み交わして思い出話に花を咲かせた。

 「大鹿村…」に出演した松たか子(34)は「悲しいしらせに、言葉もありません。しかしながら、映画の完成、そして船出を見届けた、芳雄さんの魂の強さを、私は決して忘れません」と追悼のコメントを寄せた。

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2011年7月20日のニュース