渡哲也「映画をやれと…」赤井英和「演技教わった」

[ 2011年7月20日 06:00 ]

原田芳雄さん死去

 【共演俳優仲間も悼む】

 ▼赤井英和(映画「どついたるねん」で共演)当時原田さんは50歳でしたが、ボクサー辞めてわずか3年の自分に真っ正面からスパーリングするなど、体を張った演技とはこういうものなのだと教わった。わが家でも年末に餅つきをするが、それは原田さんのようになりたいから。日本映画界の財産がなくなってしまった。

 ▼宮沢りえ(映画「父と暮せば」で共演)志がとてつもなく高く、役者として人として、たくさんのことを与えてくださった偉大な、大好きな先輩です。悲しさの分だけ感謝がこみ上げてきます…本当にありがとうございました。
 
 ▼渡哲也(映画「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」で共演)原田さんは新しい発想でジーパン、どてら、げた履きで主役が活躍する日活ニューアクションを作り上げたおひとりですね。(松田)優作が健在のころ、家に一緒に来ると、酔うほどにギターで(美空)ひばりさんの「リンゴ追分」を歌ってくれ、会えば、映画をやれ、映画をやれと叱られました。原田さんご自身は、好きな映画で頑張り続けられました。どうか今は安らかにお休みください。

 
 ▼哀川翔(映画「鬼火」で共演)懐の深いところが持ち味だったと思います。数少ない名優を亡くした感じです。

 ▼安田成美(ドラマ「親にはナイショで…」で共演)眼鏡の奥でいつも穏やかにその場の状況を見守っていてくださいました。大きな、大きな方でした。俳優としても本当に素晴らしい方が、この世を去ってしまったということが残念でなりません。

 ▼阿部寛(映画「歩いても歩いても」などで共演)多くの人に限りなく優しい人でした。(ドラマ)「新参者」でご一緒させていただいた時、原田さんが演じられた時計店のオヤジに涙が出ました。2年前の夏に10時間に及ぶ舞台を観に来てくださった時には驚きとともに、ただただ頭が下がりました。もっともっといろいろな役を拝見したかったです。

 ▼唐沢寿明(ドラマ「不毛地帯」で共演)豪快でありながら、時代に翻弄された1人の男を、見事なまでに体現されていた姿が今でも鮮明に思い出されます。何に対してもとてもストイックで男らしい方でした。またご一緒できることを願っておりましたが、本当に残念です。

 ▼松岡昌宏(ドラマ「高校生レストラン」で共演)公私ともにいろいろ勉強させてもらいました。男として、役者として…。心からご冥福をお祈り申し上げます。どうぞ安らかに。
 

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2011年7月20日のニュース