和田毅 「奇跡」20年ぶり“白のキセキ”で再び勝利投手に 次回は?「さすがに投げてないと思う」

[ 2024年5月22日 21:14 ]

パ・リーグ   ソフトバンク12ー0楽天 ( 2024年5月22日    京セラD )

<ソ・楽(9)>ヒーローインタビューを終え場内一周する山川(右)と和田 (撮影・奥 調)
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 首位・ソフトバンクは22日、京セラDで楽天と対戦。12-0で下し、6連勝を飾った。先発の和田毅投手(43)が7回無失点の快投で2勝目を挙げ、日本通算160勝とした。また、40代通算勝利数を「22」に伸ばし、歴代単独4位に立った。

 3回までパーフェクトピッチング。4回、先頭・小郷にこの日初めての被安打となる左前打を許したが、続く村林を併殺に打ち取ってピンチの芽をつんだ。味方打線からは4回までに10点の大量援護。まったくペースを乱すことなく淡々と腕を振り、7回までわずか3安打。二塁すら踏ませない好投で無失点に抑え、8回からは2番手・津森にリレーした。

 これまで40歳以上での勝利数は1位が中日・山本昌40勝、2位が西武・工藤38勝、3位が毎日・若林36勝。4位が楽天・下柳、広島・黒田、和田の21勝だった。和田は22勝とし、単独4位となった。

 この日は「白のキセキ2024」として、京セラDでのホームゲームとして行われた。

 ダイエー時代の2004年7月19日・オリックス戦で当時プロ野球界初となるユニフォーム配布イベント「白の奇跡 福岡ドームからの挑戦」を開催。今回も、原点のホームユニホームで「ドームを白一色に染める」という企画が行われ、来場者に白のユニホームが配布された。和田はその試合で先発し、被安打1で完投していた。

 試合後、今季初のお立ち台に立った和田は大歓声に迎えられ、「プロで初めて登板したのが京セラドームだったので、そこでこの“白のキセキ”と銘打ったイベントで勝ててうれしく思います」とし、「ほんと奇跡だなと。このマウンドに立てると思わなかった」と感無量の様子。

 「そういうめぐり合わせで、投げることができた。前回登板よくなかったので、たくさんの援護はあったんですけど…必死に1イニングずつ投げました」と振り返り、「前回登板してから、課題を持ってやったことが出せた」と手ごたえ。

 球数は102球。余力はあったかと聞かれ、「20年前だったら投げられたかなと思います」と苦笑しながら「自分が投げる時は毎回“白のキセキ”をやってほしいなって思います」と答えて笑いを誘った。

 首位をひた走るチームについて「先発・中継ぎ関わらず、素晴らしい投手陣の中で自分も切磋琢磨できて、投げることができている。野手がしっかり打ってくれるので、本当にいい状態でかみ合っている。一つ一つそつなく、地に足つけて勝っていけたら」とうなずいた。

 ファンへメッセージをうながされ「この中で20年前をご存じの方がどれくらいいるかわからないんですが、またいつか白のキセキがある時は…自分はさすがにその時は投げてないと思うんですけど、皆さんぜひ足を運んで応援してください」と呼びかけた。

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