中日・根尾 “動くジャイロ直球”で先発ローテ前進 岡林斬りに立浪監督「特徴出てて良かった」高評価

[ 2024年2月9日 05:45 ]

シート打撃に登板した中日・根尾(撮影・椎名 航)
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 先発ローテーション入りへ猛アピールだ。中日・根尾が、今キャンプ初となるシート打撃に登板。2イニング想定で打者7人に対して25球を投げ、安打性の当たりは1本だけに封じて順調な調整ぶりを示した。

 「小雨が降る中でしたが、リズムよく投げられたと思います。ストレート中心でいこうと思っていました」

 “動く直球”が、最大の持ち味だ。実は根尾の直球はジャイロ回転に近く、打者の手元でカット気味に急激な変化を見せたり、ツーシームのように右側へ沈むなど独特の軌道を描く。象徴的だったのが先頭・岡林と対峙(たいじ)した場面。141キロ直球で岡林の芯を外して遊ゴロに打ち取った。

 ぬかるむマウンドという悪条件ながら、この日の最速は144キロを計測。立浪監督は「制球も良かったし、球がよく動く特徴も出ていて良かったです」と評価。大塚投手コーチも「元々、球の強さがあり、動く直球で打者の芯を外せる。これから状態が上がれば、球はもっと強くなる」と上昇曲線を期待した。

 「村松に中前へはじかれたので、もっと真っすぐで押せるように。その一球で泣く、試合で負けることになる」と根尾。し烈な先発ローテーション争いへ、根尾が割って入る。(湯澤 涼)

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