落合博満氏 今季は新指揮官3人 監督に「一番必要」なもの、「一番重要」なこととは

[ 2024年2月9日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が9日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)、巨人・阿部慎之助監督(44)、楽天・今江敏晃監督(40)の3人が新監督として迎える今シーズンについて語った。

 新監督3人全員と中日監督時代に対戦経験がある落合氏。そもそも、監督によってチームの“色”は出るものなのか?

 「監督になって何を考えるかなんだろうと思う。自分がどういう野球をやって勝つのかっていう」と話し始めた落合氏。続けて「それと、監督に一番必要なのはチームの方針。どこに重きを置いてチームをつくり上げていくのかっていう。シーズン、どういう戦い方をするのかっていうね。その意味では(監督に)一番言ってもらいたいのは“優勝するために、こういう練習をして、こういう戦い方をしてシーズンを終わる”っていうことを明確に選手に伝えてやれるかどうかっていうところが一番重要なんだろうと思う。ただキャンプでこういうキャンプやって、シーズン中こう戦って、あわよくば優勝すればいいやっていうようなことでは選手がその気にならないんでね。第一声が一番重要になるんじゃないのかな。第一声っていうのは去年の10月の時点で終わってるだろうと思うけども。その時に何を伝えたかによって、どういう監督なのかっていうのが大体選手に伝わるっていうのが主ですね」と3人の新指揮官を念頭に、自身の経験も踏まえ語った。

 「オレは10%の底上げと、これ以上の戦力外通知をしない、トレードはしない」。有名な落合監督の就任1年目の“第一声”。

 「その代わり“絶対この練習をやったら優勝するから、練習で泣いてゲーム終わって最後に笑いましょう”っていう。それを伝えてるよ。だから主は何かって、優勝するためにこれをやるんだっていうね。そこは明確に言って一切ブレることはなかった。この練習をやって優勝できるのかって半信半疑だったろうと思うけども、まあ選手がその言葉に乗せられて2004年は優勝したんだろうってことなんだと思う。その後のシーズンは、選手たちが、俺らは練習すればうまくなるんだ、強くなるんだ、勝てるんだっていうのが選手の中に意識として芽生えてきたんで。あとはやりやすかったですよ」

 監督8年間で全てAクラス、4度のリーグ優勝、一度の日本一と常勝軍団をつくり上げた“名将”の言葉は重い。

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