佐々岡真司氏 新井監督が一目ぼれしたのも分かる常広 先発枠に十分入れる才能、素質がある

[ 2024年2月8日 05:45 ]

佐々岡真司氏
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 【佐々岡真司 CHECK】常広の投球練習を初めて見た。なるほど、新井監督が一目ぼれしたのも分かる。多少のバラつきはあってもキャッチャーミットはほぼ動かないし、糸を引くようなアウトローへの真っすぐが何より素晴らしい。投げ方や腕のしなりは、楽天の岸をほうふつとさせる。

 面白いと思ったのは第1投だ。捕手に“お願いします”と声をかけ、選択したのはカーブだった。体を縦に回転させ、腕を振って投げる変化球。同じ感覚で真っすぐを投げられるので、投球フォームを修正するのにカーブを投げることがあるが、初球からは珍しい。独自の調整法を持っているのだと思う。

 フォークにも目を見張らされた。ボールの軌道が直球と同じに見える。真っすぐが来たと思ったらストンと落ちる。打者からすると打ちづらく、非常に厄介だと思う。

 ブルペン入り自体が2度目で状態はまだ6~7割らしく、それでいて150キロをマークする。伸びしろはまだまだあり、先発枠に十分入れるだけの才能、素質を感じた。 (本紙評論家)

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