西武・今井の“お化けフォーク”だ!千賀モデルのグラブで手応えブルペン「しっかり落ちる割合が多かった」

[ 2024年2月7日 05:25 ]

ブルペンで投げ込む今井(撮影・西尾 大助)
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 西武・今井が、憧れのダルビッシュ(パドレス)をほうふつさせる新フォームを披露した。変えたのはグラブの位置。これまではセットポジションの静止位置はベルト付近だったが、顔の前まで上げ「予備動作をなるべく最小限の動きで投げたい」と無駄を省いたシンプルな構えに挑戦している。

 宮崎・南郷で12球団最後にキャンプイン。初日からブルペン入りし20球を投げた。新フォームに加えて、昨シーズンは投げなかったフォークも試し「しっかり落ちる割合が多かった」と手応え。落ち球にはチェンジアップがあるが、昨年の三振数は左打者が70に対して右打者は60と少なく「右から空振りを取れる球種が欲しい」と習得の目的を説明した。

 グラブは「お化けフォーク」が代名詞の千賀(メッツ)モデルに変更。千賀も指導を受けた「鴻江スポーツアカデミー」の鴻江寿治トレーナーの独特の理論に基づいた投球フォームを導入中。腕から始動した方がいい「うで体(猫背)」、下半身主導がいい「あし体(反り腰)」の2パターンがあるといい、今井は千賀と同じ「あし体」タイプ。左半身より右半身が強い特徴もあり「このグラブは左手を使わないイメージを持てる」とした。

 昨年は自身初の2桁10勝をマーク。楽天と対戦する3月29日の開幕投手の最有力は「チームロンゲ」の高橋だが、今井は21年から楽天戦9連勝中と好相性だ。「ロン毛お化け」が完成すれば、大役を争う存在になる可能性もある。(福井 亮太)

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