松坂大輔氏 「松坂超え」日米通算170勝誓うソフトバンク・和田へエール「あっさり抜いていって」

[ 2024年2月2日 06:00 ]

対談を終え笑顔を見せる和田(左)と本松坂氏(撮影・岡田 丈靖)
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】スポニチ本紙評論家の松坂大輔氏(43)が1日、古巣・ソフトバンクの宮崎キャンプを訪問。同世代の盟友である和田毅投手(42)を3年連続で取材した。松坂氏の日米通算170勝まで和田は残り7勝。今季中の「松坂超え」を誓った左腕に、自身が達成できなかった200勝の夢を託している松坂氏もエールを送った。

 キャンプ初日。あいにくの雨天でしたが、今年も毅の元気な顔が見られて良かったです。プロ22年目のシーズン。達成したいことを聞くと「大輔まであと7勝。並んで、あわよくば抜きたい」と言っていました。自分が日米通算170勝。和田投手は163勝です。もちろん抜いてほしい。それも、あっさり抜いていってほしいですね。あくまで通過点。その先には和田投手にとって8年ぶりとなる2桁勝利、そして自分が引退する時に彼に託した通算200勝も見えてきますから。

 42歳シーズンだった昨季は7年ぶりに100投球回を達成。年齢を重ね、体の変化を実感しながらもさらに上を目指す。今季は規定投球回到達も視野に入れているでしょう。「どこまでやれるか自分に期待している。自分の限界がどこにあるのか探したい」との言葉には、ベテランとしての「矜持(きょうじ)」のようなものを感じました。

 150キロも目指すと宣言していました。和田投手の最速は149キロ。「あと1キロが欲しくなる。同学年は150キロを出して当たり前の世代。僕もその中に入りたい」と。42歳にしてそういう気持ちを持ち続け、そこを目指せる状態にあることが凄いと思います。手応えもあるのでしょう。試合の「ここぞ」の場面で150キロを投げれば、きっと違う景色が見られるはず。その時にまた和田投手に話を聞いてみたいですね。

 同世代で最後の現役選手。自分が引退してから、まだ毅が投げている試合を生で見られていません。今年こそ、その若々しい投球をぜひこの目で見たいと思っています。

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