王貞治氏 大谷翔平の異次元飛距離と本塁打量産の要因 「できるようでできない、これが一番大きい」

[ 2023年12月26日 16:24 ]

ソフトバンク・王貞治球団会長
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 ソフトバンク王貞治球団会長(83)が24日深夜放送のテレビ朝日「GET SPORTS」(毎週日曜深夜1・25~)にVTR出演。今春の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを率いた栗山英樹氏(62)と対談し、大谷翔平投手(29)について語った。

 対談は10月に収録された。

 王氏は自身が本塁打を打つ極意として、「バットを強く振れる体」「ストライクゾーンの見極め」「頭の位置を変えない」「ボールの芯をバットの芯で打つ」の4点を挙げ、頭の位置を変えないところなどは自身と共通しているとした。

 大谷が異次元の飛距離や本塁打を量産できる秘訣として「実際インパクトの所で一番力が入るようなスイングを常に練習しているだろうし、彼の写真を見ていると必ず手の方が先に行って頭が残っている。これはできるようでできない。頭がちょっと残るだけで、当たるところがうんと違う。頭の位置が変わらない。これが一番大きい」と指摘。

 また、「彼は高校時代から自然にそれはできていたと思うんです。だけど同時にこれが必要なんだ、大事なんだということを打っていくうちにわかるから余計に大事にする」と大谷が早い段階で重要性に気付いていたのではないかと推察。「高めの速い球にも負けないし、低めにも本当にうまくついていってレフト方向にホームランも打つ。あれじゃあ、アメリカの選手は頭を痛めるはずでしょう」とも述べた。

 打者は飛ばしたくて力が入りがちだが、「前へいけばいくほど、力感はあるけどバットの先は走らない。いかなければいかないほど、駒のようにピシッと回転が良くなる。1本の軸っていうのは、ステップするまで動いていいけれど、バットを振りかかったらブレちゃダメなんです。彼はこの形で頭が残ってるから、手が振れてヘッドが走る。それで飛距離を出すことが可能なんだと思います」と語った。

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