【23年ドラフト下位指名】巨人5位・又木鉄平 自慢の直球武器に「先発2桁勝利」

[ 2023年12月26日 06:00 ]

持ち前のマウンド度胸と力のある真っすぐで「先発2桁勝利」を目指す又木

 巨人からドラフト5位指名を受けた日本生命の又木鉄平投手(24)は、1年目からのフル回転と先発ローテーション入りを目標に掲げる。11月の社会人野球日本選手権では先発、中継ぎをこなしチームの4強入りに貢献。優秀選手にも選ばれた。最速149キロを誇る即戦力左腕は、巨人では背番号46を背負い、スケールの大きな投手を目指す。

 11月23日に東京ドームで行われたファンフェスタ。新人紹介でマイクを握った又木は、自己アピールでファンを沸かせた。

 「僕の名前は“またぎ”ではなく“またき”です。回またぎは得意なので“またきの回またぎ”で覚えてもらえるとうれしいです」

 社会人3年目でのドラフト指名。マウンド度胸に定評があるだけに、大勢のファンの前でも物おじしなかった。「(緊張は)しないタイプです。実際にファンの皆さんと会って、少しでも多くの人に知ってもらえたらと思いました」と振り返った。

 最速149キロを誇る即戦力左腕。水野雄仁スカウト部長は「真っすぐが非常に強くてタフな体をしていますので、先発、中継ぎ、どちらでもいけると思います。来年から勝負してもらいたい選手」と期待を寄せる。又木は「(先発でも中継ぎでも)フル回転でいきたいのもありますけど、ピッチャーをやっている以上は先発をやりたいと思っています。先発で2桁勝てるような投手になれるように頑張ります」と目標を口にした。

 社会人2年目から一喜一憂しなくなったことで、メンタル面が成長。「どんな状況でも心が揺れない。ときには受け止めたりは大事だと思うんですけど、自分の考えを持った上で、これからもやっていきたい」と、常に冷静にプレーすることを心がけている。プロで対戦したい打者には同い年のDeNA・牧を挙げた。侍ジャパン入りするライバルを相手に「真っすぐが強みなので、どれだけ真っすぐで押せるかというのも試してみたい」と真っ向勝負を挑む構えだ。

 東京ドームでユニホーム姿を披露した左腕。「人がいっぱいいた方が楽しめると思ったので、これからもっと楽しみです」と大観衆の前での好投を思い描いている。 (川島 毅洋)

 ◇又木 鉄平(またき・てっぺい)1999年(平11)2月12日生まれ、山梨県笛吹市出身の24歳。日川では甲子園出場なし。東京情報大では1年春からベンチ入りし通算15勝。日本生命では今年の日本選手権で4強入り。優秀選手に選出された。1メートル82、92キロ。左投げ左打ち。

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