ソフトバンク選手寮の山口裕二寮長「時間を大切に…」 悔いのない野球人生を願う

[ 2023年12月12日 06:00 ]

山口裕二寮長
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 93年にはダイエーで110試合に出場するなど、俊足巧打の選手で活躍した山口裕二さん(58)は筑後市のファーム施設に隣接する選手寮で寮長を務めて3年目だ。

 選手には一人の大人、社会人というスタンスで向き合う。練習中や試合中はグラウンドに行くことはあまりない。その分、食事会場で話をしたり夜間練習に取り組む際に声をかける。「打ち方変わったね」「新しい試みをしているね」とコミュニケーションを取っている。

 活躍する選手にはある共通点があるとみている。寮の部屋がきれいなことだ。「空調の点検とかに行っても、そういうところから、しっかりしている」と山口寮長。そんな選手ほど、1軍の指導者の目に留まることが多いという。

 新年を迎えると、ドラフト1位の前田悠(大阪桐蔭)ら新人が入ってくる。野球選手の寿命は短いことを伝えたいという。「自分は長いこと(15年間)やったけど、時間はあっという間に終わるから。どれだけ、もがき苦しんで上までいけるか。時間を大切にしてほしい」と、親身になって支えていく。

 ◇山口 裕二(やまぐち・ゆうじ)1965年(昭40)7月5日生まれ、佐賀県出身の58歳。龍谷から83年ドラフト2位で南海に入団。98年限りで現役引退。NPB通算487試合に出場し、打率.228、8本塁打、58打点。引退後は1軍のマネジャーを15年務める。右投げ両打ち。

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