阪神ドラ1・下村「スケールだけは負けないように」 希望通りに藤浪の背番「19」継承

[ 2023年12月12日 05:15 ]

阪神ドラフト1位・下村(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神は11日、大阪市内のホテルで育成を含む新入団8選手の入団会見を開いた。ドラフト1位・下村海翔投手(21=青学大)は希望していた背番号「19」に決定。同番号を2022年まで背負った藤浪晋太郎投手(29=オリオールズFA)より身長は23センチ低い1メートル74ながら、「スケールだけは負けないように」と決意表明。体格に恵まれない少年少女の憧れの存在となることを目指し、「19」のイメージ一新を目指す。

 西宮市出身だからこそ、その重みは十分に分かっている。下村はタテジマの背番号「19」に袖を通し、新たな背番号像をつくり上げる覚悟を示した。

 「実感が湧いてきた。偉大な先輩方がつけられてきた番号と思うけど、いずれは阪神の19番といえば下村と言ってもらえる選手を目指して頑張りたい」

 ドラフト指名後、球団から提示された候補に「19」が含まれていたのを見て即決。「事前に空いている番号は調べていた。19番が入っていたことがまずはうれしくて。期待の表れと思う。自信を持って背負っていきたい」。青学大ではリーグ戦時は主に「11」を背負うも、オープン戦では4年間「19」を背負い続けた。愛着のある番号がプロでの代名詞に決まり、胸を躍らせた。阪神の「19」。下村は言葉を継いだ。

 「自分は藤浪さんのイメージが強いです」

 記憶に残る光景がある。12年夏の甲子園決勝。「19」の“先代”が大阪桐蔭高時代に演じた躍動を外野席から見届けた。あの1メートル97の剛腕に比べ、自身の身長は23センチ低い1メートル74。「一気にサイズがちっちゃくなるので、スケールだけは負けないように頑張ります。歴代の19番を背負った人と競うのではなく、自分の目標設定をしっかりしてクリアしていきたい」。これまでの“19番像”を一新する気概にあふれる。

 とはいえ小柄なことを呪ったことはない。「“でかいのに俺より球遅いやん”とか思っていました。大きいやつに負けたくないと、ずっと思ってやってきた」とむしろ反骨心に昇華し、スピード、跳躍力など身体能力に磨きをかけた。そんな下村が少年時代から尊敬の念を抱いてきたのは、くしくも青学大の先輩となったヤクルトの「19」石川。通算185勝を誇る1メートル67の小さな大投手は「お会いした時も僕より背は低かった。それで現役最多勝利数は凄い」。自らが感化されたように、今度は自身が夢を与える番だ。

 対戦したい選手には青学大で同期の広島1位・常広の名を挙げ、「早く投げ合えるように」と意欲を示した。そして自らの将来像を言葉に乗せた。「体が小さくてもやれるということを自分が活躍することで証明して、負い目を感じている選手に希望を与えられるような選手になりたい」。大志を抱き、新たなスタートラインに立った。 (阪井 日向)

 ◇下村 海翔(しもむら・かいと)2002年(平14)3月27日生まれ、兵庫県西宮市出身の21歳。小3から野球を始め、甲武中時代は宝塚ボーイズに所属。九州国際大付(福岡)では1年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。青学大では1年秋からリーグ戦に登板。1部リーグ通算24試合で7勝5敗、防御率1・63。1メートル74、73キロ。右投げ右打ち。

 ▽阪神の背番号19 古くは初代巨人キラーと呼ばれた西村幸生が代表的。土井垣武や藤井栄治ら野手がつけた時期もあったが、79年に巨人から移籍した小林繁がつけて古巣相手に活躍。その後も中西清起、川尻哲郎ら投手が続いた。13年から22年まで背負った藤浪晋太郎(オリオールズFA)は入団1年目から10勝を挙げるなど在籍10年間で57勝。最多勝利は小林の77勝。

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