【筑後鷹】木村光「ピッチトンネル」を武器に来季は先発で勝負!!

[ 2023年12月12日 06:00 ]

ソフトバンク・木村光(撮影・中村 達也)
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 毎週ソフトバンクのファーム情報を紹介する筑後鷹。第58回は木村光投手(23)だ。育成ルーキーとして加入した今季はファームで2勝を挙げ、7月には支配下登録された。その後はケガでシーズンを棒に振ったがすでに回復。2年目の来季は先発で勝負したい強い気持ちを打ち明けた。

 来季は先発で光る――。ルーキーながら150キロ前後の直球と変化球を武器に2軍で2勝を挙げた木村光は、真っすぐな目で力強く言った。

 「自分のタイプ的にも合っていると思うので。やっていける気持ちは自分の中でできた」

 今季は先発、中継ぎともに起用されたが、来季は先発一本で勝負に臨みたい意向で、その手応えも十分だ。全球種を直球と変化球の軌道が途中まで変わらない「ピッチトンネル」で投げられることを武器とする右腕。シーズン途中までは順調なステップを踏んだ。宮崎の春季キャンプは新人の育成選手で唯一のB組(2軍)スタート。開幕から2軍でも好投を続け、6月の中日戦(タマスタ筑後)に先発し、5回2失点でプロ初勝利を挙げた。吉報が届いたのは7月。育成選手で唯一の支配下登録を勝ち取った。

 ただ、8月に胸椎を痛めて戦線離脱。1軍のマウンドに上がることはなく、シーズンを終えた。悔しい気持ちを押し殺し、必死に体と向き合った。リハビリ期間を経て骨格筋量の数値が入団当初より上がるなど変化があった。「ケガしたからこそ、状況を見直したり、トレーニングも細かくできた。来年に生かしていきたい」と前を見る。

 「来年求められているからこそ、支配下で残していただいたと思っている」と感謝の気持ちで向かう来シーズンに向け、秋季キャンプは2種類あるスライダーのコントロールをテーマに取り組んだ。自分の投球のバロメーターになるからだ。各コーチ陣とも意思疎通を図って、その方針に背中を押してくれた。「自分の感覚としても武器になると思っている。コントロールと質を上げていきたい」と精度を高める覚悟だ。

 オフは母校の佛教大などでトレーニングを重ねる予定で、1年間通じてケガをしない体づくりに励む。「ケガしなかったら、もしかしたらチャンスがあったかもしれない。体を強くして、基礎体力を上げて、ケガがなく1軍で投げたい」。ペイペイドームのマウンドで、光り輝く姿が待ち遠しい。 (杉浦 友樹)

 《ノートで頭脳整理》木村光が1年間やり続けたことがある。思ったことをノートに書き記すことだ。しっかり頭の中を整理するために大事にしてきた。頭がパンクしそうになったときは、夜間に一人で練習場へ向かい気が済むまで汗を流した。「自分が納得がいかなかったりとか、体を壊さない程度にやりました。自分の心が落ち着いたらやめる感じでした」と振り返っていた。

 ◇木村 光(きむら・ひかる)2000年7月2日生まれ、奈良県出身の23歳。中学時代は岡本和(巨人)が在籍した橿原磯城リトルシニアでプレー。奈良大付で18年の3年夏に甲子園出場。佛教大では全日本大学選手権に3度出場。今季はファームで17試合に登板し、2勝4敗で防御率は3・41。背番号68。1メートル73、69キロ。右投げ左打ち。

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