全米が大谷!1022億円ドジャース合意、驚“額”フィーバーに LAとNY、東西2大都市で紙面ジャック

[ 2023年12月12日 02:30 ]

ロサンゼルス・タイムス、ニューヨーク・ポストなど大谷の移籍を報じる米国の各紙
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 エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手(29)がドジャース移籍決断を公表してから一夜明けた10日(日本時間11日)、本拠地のロサンゼルスだけでなく、東海岸のニューヨークまで、全米の新聞が大谷一色に埋まった。世界のプロスポーツ史上最高総額となる10年総額7億ドル(約1022億円)のメガディールのインパクトは絶大。大谷サイドから厳しく情報規制されていた交渉の過程も伝わってきた。

 ロサンゼルス・タイムズ紙は「大谷が次の章の舞台にドジャースを選んだ」と1面で伝え、ドジャースタジアムで行われた22年オールスター戦のプレー写真を掲載した。

 スポーツ面ではドジャースのユニホーム姿の合成写真も大きく載せ「SHO BUSINESS」の見出し。プロスポーツ史上最高総額の衝撃が大きく、ニューヨーク・ポスト紙は1面にドル紙幣が舞う中で両手を広げる大谷を載せ、中面では「7億ドルの男」と紹介した。

 ニューヨークのデーリー・ニューズ紙も「SHOHEI THE MONEY!」の見出しで1面。ヤンキースもメッツも、争奪戦に本格参戦しなかったが、東西の米2大都市の話題は大谷の巨額契約で持ちきりだった。

 大谷サイドから強いかん口令が敷かれ、前例のない沈黙の交渉過程も伝わってきた。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、最終候補だったのはドジャース、ブルージェイズ、エンゼルスの3球団。8日には大谷がチャーター機でブ軍本拠のトロントへ向かった、という誤報が流れたが、カナダのスポーツネット局電子版は「ブ軍のオファーは6億ドルを大きく上回り、ド軍に匹敵するものだった」と伝えた。

 またド軍専門サイト「ドジャースネーション」は、8日夜の時点でド軍側には契約成立への確証はなく、ブ軍のオファーへ対抗するため「最後の24時間で1億ドル前後を上乗せした」とも報じた。両球団による激しい競り合いが、合意直前まで続いていたもようだ。

 ド軍は現在メジャー40人枠が埋まっており、人員整理後に球団からも正式に契約が発表され、入団会見に至る見込みだ。再契約に合意している救援右腕ケリーもまだ40人枠に登録されておらず、スポーツサイト「ジ・アスレチック」は「大谷とケリーの登録のため、2人の選手を放出するトレードをヤンキースと交渉中」と伝えた。

 大リーグ公式サイトは来季1、2、3番に並ぶことが予想されるベッツ、大谷、フリーマンの「MVPトリオ」を、来季の最強トリオにランク付けし「現在だけでなく歴代でも最強のトリオになるかも」と評した。契約額への驚きと、来季への期待は高まるばかり。入団会見での久しぶりの肉声が待ち遠しい。

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