工藤公康氏「完璧ですね」から一転…宮城痛恨の1球「ボールが変化してしまった」

[ 2023年11月5日 20:11 ]

SMBC日本シリーズ2023第7戦   阪神―オリックス ( 2023年11月5日    京セラD )

4回、先制弾をノイジーに許した宮城
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 フジテレビ系列で放送された日本シリーズ第7戦中継で、21年までソフトバンクの監督を務めた工藤公康氏(60)が解説を務めた。

 
 試合開始前にはオリックス先発の宮城大弥について「立ち上がりは、やはり大切になると思います」と話した。宮城は先頭打者の近本に中前打で出塁を許し、送りバントで得点圏にランナーを進められたものの、後続を断ち、初回を無失点に抑えた。

 宮城の序盤について「速い球を多めにして、調子はいいんじゃないかと思います」と話し、3回、坂本を三振にしたクロスファイヤーは「完璧ですね」と称賛。4回、先頭の中野を打ち取り「森とのバッテリーで余裕が出てきている」と話したが、森下に左前打、大山に死球を与え、ノイジーに先制3ランを被弾。「インコースへの意識があるところにボールが変化してしまった」と痛恨の一球の要因を話した。5回もマウンド上がった宮城に「そんなに考え込むタイプではないし、打たれたものは仕方ない。次を抑ええていけば味方が点を取ってくれるんだと、前を向いて投げているんじゃないかと思う」と話したが、2死一、三塁のピンチを招き降板となった。

 阪神先発の青柳晃洋については試合前に「持ち球のシンカーが低めに決まるのか、並行カウントを作りながら攻められるかどうか」の2点をポイントに挙げた。序盤の投球は「タイミングを変えて、非常に冷静に投げている」と印象を話し、4回には「今日初めてのチェンジアップ。投球の幅を意識してきている。ストライク先行での投球でキャッチャーも楽になっている」と話した。6点のリードを得た青柳は5回2死で降板した。

 また工藤氏は、ダイエー時代の99年、日本シリーズ第1戦で奪った13奪三振の記録を第6戦で山本由伸が「14」で更新したことにも触れ「僕は1試合目でしたけど、山本くんは(登板)2試合目、凄いですよ」と称えた。第6戦で阪神が山本に屈し、オリックスに流れが傾いたかと思われた点については「阪神はフォアボールでつないでいくといった、自分たちの野球を1年間変わらずに信じてやってきた」と状況に左右されないチームの姿勢を称えた。

 試合は7-1で阪神が勝ち、38年ぶりの日本一を達成した。

 

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