オリ宮城1球に泣く「ただただ悔しい」 ノイジーに3ラン被弾、PS16イニング目の初失点から5失点KO

[ 2023年11月5日 20:12 ]

SMBC日本シリーズ2023第7戦   オリックス―阪神 ( 2023年11月5日    京セラD )

<オ・神>4回、ノイジーに先制3ランを浴び崩れ落ちる宮城(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 オリックスの4年目左腕・宮城大弥投手(22)が3勝3敗のタイで迎えた「SMBC日本シリーズ2023」第7戦(京セラD)に先発登板。4回、ノイジーに2試合連発となる先制2号3ランを浴びるなど5回途中5安打5失点で降板し、チームでは阪急時代の1976年足立光宏以来47年ぶりとなる1シリーズでの先発2勝を逃した。

 10月29日の第2戦(京セラD)では6回4安打無失点と好投して日本シリーズ通算2勝目をマーク。第1戦で“4冠エース”山本由伸投手(25)がまさかの6回途中10安打7失点KOを喫した流れを見事に変えたが、この日は一発に泣いた。

 初回、先頭の近本にいきなり中前打され、犠打で1死二塁。だが、森下をフォークボールで空振り三振に斬って取ると、三塁線を襲った大山の痛烈な当たりは宗がダイビングキャッチする超美技で防いで無失点で立ち上がった。

 2回は佐藤輝からスライダーで空振り三振を奪うなど3者凡退。3回も坂本を直球、近本をスライダーで連続三振に斬って取るなど3者凡退に打ち取り、近本から三振を奪った際にはガッツポーズも飛び出した。

 だが、4回だった。1死から森下に三遊間を抜かれ、続く大山を2球で追い込みながら3球目が死球となって一、二塁。ここで第6戦で山本から先制ソロを放っているノイジーに内角低めチェンジアップをうまくすくい上げられて左翼スタンドに叩き込まれ、一挙3点を先制された。

 0―3のまま迎えた5回は1死から坂本、近本に連打を許して一、二塁のピンチ。ここで中野を遊ゴロに仕留め、一度は併殺成立でこの回終了となった。

 だが、阪神のリクエストを受けた審判団のリプレー検証の結果、打者走者・中野の一塁アウトの判定が覆って2死一、三塁に。ここで中嶋聡監督(54)がベンチを出て2番手右腕・比嘉へスイッチとなった。

 宮城は10月21日に行われたロッテとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦(京セラD)でも6回4安打無失点と好投して勝利投手となっており、今年のポストシーズン(PS)は試合前まで12回連続無失点。だが、16イニング目でついに失点となった。

 宮城が降板した時点では3失点。だが、ここで登板した2番手の比嘉が、宮城の残した走者2人に本塁生還を許し、宮城の失点は5となっている。

 宮城の投球内容は4回2/3で打者20人に対して74球を投げ、5安打5失点。5三振を奪い、無四球も1死球、直球の最速は150キロだった。

 ▼宮城 大事なゲームで役割を果たせなかったことが、ただただ悔しいです。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月5日のニュース