阪神 ナインの思い詰まった2着の背番号「24」…横田慎太郎さんと“共に戦う”

[ 2023年11月5日 12:16 ]

横田さんのユニホーム(阪神タイガース公式インスタグラムから)

 京セラドームの三塁ベンチ裏には2着の背番号24のユニホームがあった。阪神が3勝2敗と日本一へ王手をかけて迎えた日本シリーズ第6戦。プレーボールを前に、球団の公式インスタグラムが1枚の写真をアップした。

 「さぁいこう!共に!」の言葉とともに投稿されたのは、ハンガーにかけられた「背番号24 YOKOTA」のユニホーム写真。今年7月に脳腫瘍のため28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さんのユニホームだった。

 球団広報がそっと耳打ちしれくれるまで私も最初は分からなかったが、よく見ればこの1着は2023年仕様のもの。横田さんは19年に現役を引退したため存在しないはずだが、リーグ優勝を前に坂本を中心として選手たちが今季のユニホームの“横田バージョン”を特別に発注して作ったものだった。言うまでもなくナインが横田さんと“共に戦う”気持ちが込められた。

 そしてもう一着。同期入団の岩貞が、横田さんの家族に連絡を取って鹿児島から届けてもらった現役時代に着用していた背番号24のユニホームは、リーグ優勝時に胴上げされた岩崎の手に握られてともに舞った。舞台が京セラドームに移った前日4日、甲子園に保管していたものを岩貞が京セラドームに持ち込んだ。共に戦い、共に舞う――。運命の第7戦も“背番号24”はナインを見守ってくれている。(遠藤 礼)

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