楽天 渡辺直人コーチにヘッド就任打診 今江新監督と“アラフォー”ツートップで13年以来のV奪還へ

[ 2023年10月17日 04:00 ]

来季ヘッド就任を打診された渡辺直人1軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐
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 楽天が渡辺直人1軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐(43)に来季ヘッドコーチ就任を打診していることが16日、分かった。今江敏晃1軍打撃コーチ(40)が内部昇格で新監督に就任することが決定的。渡辺コーチが受諾すれば、若き指揮官を支える参謀役として新体制の中核を担うことになる。

 渡辺コーチは三菱ふそう川崎から06年の大学・社会人ドラフト5巡目で楽天に入団。トレードで横浜(現DeNA)、西武と渡り歩き、18年から8年ぶりに古巣に復帰した。現役時代は走攻守そろったいぶし銀の万能内野手として活躍。実直な人間性から人望の厚さは球界でも広く知られる。地元ファンからの支持は今でも根強い。

 20年から球団初の兼任コーチ(1軍打撃)として指導者のキャリアをスタートさせた。同年限りで現役を引退し、22年まで打撃コーチ、今季は内野守備走塁兼打撃コーチ補佐を務めた。1軍の野手部門の要職を歴任しており、現在のチーム事情や選手の特性を細かく把握。かねて幹部候補と目されてきた人材で、新監督を支えるには適任といえる。

 森井誠之球団社長は新監督に求める人物像について「内部の方が皆のことを一番分かっている。コミュニケーションや風通しの良さを重視したい。人柄は重要になる」と強調していた。これはヘッドコーチにも共通していえることだ。今江監督と渡辺ヘッドという“アラフォー”のフレッシュなツートップが、13年以来のV奪還へと動き出す。

 ◇渡辺 直人(わたなべ・なおと)1980年(昭55)10月15日生まれ、茨城県出身の43歳。牛久―城西大―三菱ふそう川崎を経て、06年大学・社会人ドラフト5巡目で楽天入団。10年12月に金銭トレードで横浜(現DeNA)、13年7月にトレードで西武に移籍。17年オフに楽天に復帰した。20年は打撃コーチを兼任し、同年限りで現役引退。通算1135試合で打率.259、7本塁打、229打点、115盗塁。引退後はコーチを歴任し、今季は1軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐。右投げ右打ち。

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