楽天が今江新監督の就任発表!V奪還へ 渡辺直人コーチがヘッド就任&三木肇2軍監督は続投

[ 2023年10月17日 10:01 ]

今江氏
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 楽天は17日、今江敏晃1軍打撃コーチ(40)が来季から新監督に就任すると発表した。

 今月10日に今季の全日程が終了し、石井一久前監督(50)が2年連続Bクラスに沈んだ責任を取って退任。球団は内部昇格を軸に速やかに後任人事に着手し、今江コーチに就任を要請していた。

 現役時代にファンや同僚から「ゴリ」の愛称で親しまれてきた今江新監督は、名門・PL学園から01年ドラフト3巡目でロッテに入団。05、10年の日本シリーズでいずれもMVPを獲得するなど勝負強い打撃で長く主力打者として活躍した。15年オフに楽天にFA移籍。籍通算1682安打を記録し、19年限りで現役を引退した。

 20年からは楽天で指導者としてのキャリアをスタートさせ、今年5月下旬に2軍打撃コーチから1軍打撃コーチに配置転換された。5月までチーム打率は・210と低迷していたが、6月以降は・260まで改善させた。選手に寄り添いながらコミュニケーションを重視する指導法には定評があり、選手からは良き兄貴分として慕われている。

 森井誠之球団社長は新監督について「コミュニケーションや風通しの良さを重視したい。1、2軍の連携がとにかく必要。人柄は重要になる」と強調していたが、今江新監督は1軍と2軍の両方でコーチを務めている点からもうってつけの人材だった。

 また、渡辺直人・内野守備走塁兼打撃コーチ補佐が1軍ヘッドコーチに就任が発表されたほか、三木肇・2軍監督は同職を続投することも発表された。

 チームは17日に楽天モバイルパークで始まる秋季練習から再始動する。東北地方に勇気と笑顔を届けた13年のリーグ優勝&日本一から、今年で10年連続のV逸となった。球団が目指すのは毎年のように優勝を争える常勝チームの構築。現在、指揮官を支えるコーチ陣も急ピッチで進めており、大きな期待を背負う「今江・楽天」がV奪還に向けて動き出す。

 ◇今江 敏晃(いまえ・としあき)1983年(昭58)8月26日生まれ、京都府出身の40歳。PL学園では2年夏に甲子園出場。01年ドラフト3巡目でロッテに入団。05、10年の日本シリーズでいずれもMVPを獲得。06年の第1回WBCでは日本の初優勝に貢献した。15年オフに海外FA権を行使して楽天に移籍し、19年限りで現役引退。通算成績は1682安打で打率・283、108本塁打、726打点。1メートル80、89キロ。右投げ右打ち。

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