虎VS鯉　大野豊氏　広島は好不調の選手見極めた采配に注目　キーマン大瀬良で勝って勢い加速

＜広島練習＞キャッチボールする大瀬良（撮影・奥　調）
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【大野豊　展望】広島のポイントは大瀬良だ。初戦を有力視される九里で追いつき、大瀬良が投げる第2戦は絶対に勝ちたい。チームの雰囲気、ムードが高まる投手。ファーストSを突破した勢いをさらに加速させたい。

　阪神のキーマンを挙げると大山になる。DeNAに連勝した要因は投手陣がチャンスで4番の牧に仕事をさせなかったことだ。九里と大瀬良が、同じように阪神の4番打者をシリーズの序盤に抑えられれば、有利に持ち込める。3番の森下をきっちりと抑えて分断し、走者がいない状況で大山を迎えても同じ効果があるとみる。

　打線は村上や大竹、伊藤将らの先発陣から、いかに得点するか。阪神の固定された打線に対して、広島は流動的。短期決戦で大事な好不調の選手を見極められた。秋山、末包が結果を出した一方、デビッドソンら助っ人には安打がなかった。

　接戦を勝ちきったDeNAとの2試合と同様、阪神戦も1点を巡る攻防が予想される。ファーストSでは代走・羽月の盗塁、スクイズ、犠飛などで得点。阪神の強力な投手陣に対して普通に打つだけでは攻略は難しい。新井監督のスタメンなどの選手起用や采配に注目している。