牛島和彦氏 ロッテの大逆転サヨナラは角中&荻野の両ベテランの渋い働きが呼んだ

[ 2023年10月17日 05:30 ]

パCSファーストS第3戦   ロッテ4―3ソフトバンク ( 2023年10月16日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>10回、藤岡の同点3ランに盛り上がるロッテベンチ(撮影・岡田 丈靖)
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 【牛島和彦 視点】いい試合を見させてもらった。10回の攻防。ロッテは沢村が周東にタイムリーを浴びた後、なし崩し的な点の取られ方をして3失点。こういう流れは簡単には引き戻せない。

 その裏、ロッテの先頭は角中。ソフトバンクは7番手の津森。角中を打ち取れば試合はほぼ決まる。2球ボールから見逃し、空振りで2―2。角中はここからファウルで粘りながら3―2として10球目に中前打で出塁した。津森が角中に投げた10球全てが直球。1球でも変化球を交ぜていれば結果は違ったと思う。ソフトバンクバッテリーの早く1つのアウトが欲しいという焦りが招いた結果だ。続く荻野には内野安打。同点3ランの藤岡も見事だったが、ベテラン2人の諦めない思いが詰まった逆転ドラマだったと思う。

 先発・小島の踏ん張りも貴重だった。和田は5回で降板。お互い救援投手がうまくつないだが、ソフトバンクの方が早く継投に入った分、救援の枚数が足りなくなり最後踏ん張りきれなかった。(スポニチ本紙評論家)

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