岸川勝也氏 逆転劇招いたソフトバンク・近藤の「狙い打ち」 6回の早打ちは今後の課題に

[ 2023年9月10日 06:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7ー2楽天 ( 2023年9月9日    ペイペイD )

<ソ・楽>7回、二塁打を放つソフトバンク・近藤
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 【岸川勝也 視点】逆転の起点となったのは近藤の見事な狙い打ちだった。0―2の7回無死二塁。初球から振っていって、中越え二塁打にした。楽天・辰己のトリックプレーで二塁走者・柳田は生還できなかったが、この一打がビッグイニングにつながった。

 無死二塁。バッテリーとしては引っ張らせたくない。だから、選択するならば外角ツーシームかスプリット。打ったのはまさに外角の初球スプリット。近藤の読み、捉える技術が成せた技だろう。

 ただ、ここから2位を狙っていくチームになるには課題も見えた。6回の攻撃だ。甲斐が2球で三ゴロに倒れると、周東は初球、三森は3球目を打って凡打。6球でこの回の攻撃が終わる。早打ちが悪いとは言わないが、同じ0点でも球数を投げさせる攻撃を1、2番にはしてほしかった。0―2の6回はその必要があるイニングだったと思っている。 (本紙評論家)

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