阪神OB・岩田稔氏　1型糖尿病の子供たちと「親子観戦会」開催「アレに向けてばく進中…楽しんで」

親子観戦会の子ども達と写真におさまる岩田稔氏（撮影・成瀬　徹）
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　球団OBの岩田稔コミュニティーアンバサダーが10日、1型糖尿病啓発活動イベント事業として、「岩田稔と阪神タイガース戦　親子観戦会」を開催した。

　この日、阪神甲子園球場で行われる阪神―広島戦に大阪府内在住で1型糖尿病のある小学生・中学生の親子15組30名を招待。観戦前には、交流昼食会も行われ、子供たちとの交流を楽しんだ。

　大学時代から1型糖尿病と闘いながらプレーを続け、岩田稔基金を設立し、糖尿病の研究への支援、糖尿病の患者の支援や球場招待など社会貢献に積極的に取り組んできた。コロナ禍の影響もあり、今回は久しぶりの交流で「みんなね、顔を見るだけで気持ちも晴れる部分もありますし、なかなかこういう、集まるってことができなかった分、嬉しい気持ちは大きい」とよろこんだ。

　現役の時から続けていた野球観戦会だったが、引退後には開催することが難しい状況が続いた。しかし、岩田氏は状況を打破すべく一念発起し、大阪西ロータリークラブ協力のもと、今回の親子観戦会が実現。「形になったので、言葉にするって凄い大事だなと思いました。声を出さないと動いていかないですし、こうやって実現しなかったと思います。タイガースがこういう状況で、久々のアレに向けてやってるなか、いいところを1型の子供たちやそのご家族に見せられるんじゃないかな。凄い嬉しい思いです」と話した。

　阪神は、9月に入って負けなしの7連勝。広島とのゲーム差を10にまで広げ、優勝へのマジックを一気に減らして「7」とした。その中で、迎える広島との直接対決3戦目。「タイガースはアレに向けてばく進中なので、なかなかこういう球場の雰囲気は味わえないと思う。きょうという日を楽しんでもらえたら」と子供たちにメッセージを送った。