ソフトバンク 「新米パパ」柳町がマー撃ち決勝打「小さい頃から…感慨深いですね」

[ 2023年9月10日 06:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7ー2楽天 ( 2023年9月9日    ペイペイD )

<ソ・楽>ファンの声援に応える(左から)ソフトバンクの柳町、甲斐野、今宮(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 マー君撃破!ソフトバンクは9日、クライマックスシリーズ進出を争っている4位の楽天に7―2で逆転勝ちした。0―2の7回に楽天・田中将に襲いかかり、今宮健太内野手(32)の2点二塁打で同点とし、柳町達外野手(26)の決勝打などで5点を挙げて逆転。孫正義オーナー(66)が観戦に訪れた試合で快勝し、楽天とのゲーム差を再び2・5とし、2位のロッテに1・5差に迫った。

 楽天・田中将をKOし、打者10人で一挙5点を奪って逆転した7回の猛攻。決勝タイムリーは7番・柳町のバットから生まれた。2―2の同点に追い付いてなおも無死二、三塁チャンス。フルカウントから151キロ直球を叩くと、打球は一、二塁間を抜けた。柳町は心の高ぶりを抑えるように一塁ベース上で軽く手を上げて控えめに喜んだ。

 この一打で6回まで二塁ベースさえ踏ませてもらえなかった田中将をKO。柳町は「何とかランナーを還すという強い気持ちで打席に入った」と振り返ると、「(田中将は)小さい頃から甲子園の舞台で見てた選手。そういうピッチャーと戦えるのは、何というか感慨深いですね」と笑みを浮かべた。

 「慶事」が続いている。高校野球の夏の甲子園では母校・慶応が107年ぶりとなる優勝を果たした。今月4日には第1子となる長男が誕生し「鼻が僕に似ているかな」と喜んでいた。長男誕生から初めて打点を挙げ、初めてのお立ち台にも上がった。「毎日、写真やビデオ通話で顔は見ていますよ。家族が増えたので頑張らなきゃいけない。物心つくまで、この職業を続けられたらいいなと思います」とパパの実感を込めて話した。

 7回は先頭打者・柳田、近藤の連続二塁打に始まり、今宮の2点二塁打など、打線が5安打を集中し攻め立てた。同点に追い付く二塁打で重いムードを振り払った今宮は「一番いいところで、いいバッティングができて良かった。田中将さんはコントロールが凄く良かったので、追い込まれたらキツいなと思った。ラストチャンスだと思い切っていったのが、いい結果につながった」と会心の一打を振り返った。

 この日は孫正義オーナーがペイペイドームに駆けつけて観戦。御前試合で鮮やかな逆転勝ちを収め、4位・楽天とのゲーム差を再び2・5と広げた。藤本監督は「明日も必ず勝ちます。3・5ゲーム差にして遠征に行きたい」と4カード連続勝ち越しに照準を合わせた。(森 寛一)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月10日のニュース