ポストシーズン進出絶望的 大谷翔平、抜きたくないメジャーの不名誉な記録とは

[ 2023年9月10日 12:29 ]

エンゼルス・大谷翔平
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 大リーグ公式サイトが9日(日本時間10日)、今後も絶対に破られない記録として、カブスの名遊撃手だったアーニー・バンクスの不名誉な記録を挙げている。

 バンクスはメジャーで19シーズン(1953年から71年)、公式戦2528試合にプレーしたが、一度もポストシーズンゲームに出場できなかった。2度のMVPに輝き、2度の本塁打王、オールスターには11回も選出されている。ポストシーズンに出られなかったのはキャリアを全うしたカブスが低迷期で強くなかったからだが、同時に、現役時代のほとんどはポストシーズンといってもワールドシリーズしかなかったからだ。

 リーグ優勝決定シリーズが始まったのは1969年。この不名誉な記録はランキングを見ると、上位はバンクス以前か、同じ時期にプレーした選手が圧倒的に多い。後にヤンキースの監督として4度の世界一を導いたジョー・トーリも、選手としては2209試合にプレーし(1960年から77年)、MVP1度、首位打者1度だったが、ポストシーズンではプレーできなかった。トーリはランキングで6位に入っている。

 21世紀になってからプレーした選手では、最高位は14位、主にレッズでプレーしたアダム・ダンで2001試合(14シーズン)だった。他に今世紀になってからの選手では、マリナーズで岩隈久志のチームメートだったカイル・シーガーが1480試合(11シーズン)、オリオールズのブライアン・ロバーツが1418試合(14シーズン)、パイレーツのジャック・ウィルソンが1370試合(12シーズン)、メッツなどでプレーしたタイ・ウィギントンが1362試合(12シーズン)で、ポストシーズンでプレーすることはなかった。

 大谷翔平はここまでメジャーで716試合にプレーしてきて、もちろんバンクスの記録を破ることはないだろうし、1000試合以上プレーして、ポストシーズンに縁がなかった過去の260選手のグループに入ることもないと信じる。メジャー7年目の24年こそ、10月の華やかな舞台に立ち、暴れ回ってもらいたい。

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