前田健太4勝目 得意のチェンジアップを攻略されるも2回以降は好投「さすがはベテラン」と地元解説も称賛

[ 2023年9月10日 10:14 ]

ツインズ・前田健太(AP)
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 ツインズの前田健太投手(35)が9日(日本時間10日)、本拠地ターゲットフィールドでのメッツ戦に先発した。初回に得意のチェンジアップを打たれ2点を失ったが、その後は好投して6回途中まで抑え、チームも8―4の逆転勝ち。前田は8月6日のダイヤモンドバックス戦以来、約1カ月ぶりの白星となる4勝目を手にした。

 前田を称賛するのはTV実況を担当する解説者のジャスティン・モーノー氏だ。この日のメッツはラインナップに8人の左打者を並べた上で、前田が左打者に対して40%と最も多く投げるチェンジアップをしっかり攻略してきた。

 初回先頭のニモは、1-1から84マイルの外角チェンジアップを叩いて左越え本塁打。2番マクニールも3球目のチェンジアップを左前打。2死後5番ボーゲルバックの時に二盗、ボーゲルバックは1-2から外角のチェンジアップを中前適時打としている。初回2失点、しかしながら2回以降ばゼロに抑えた。

 解説者のモーノ氏は「これが若い投手と、ベテラン投手の違い。若い投手だと決め球を打たれると、そのままゲームを壊して試合にも負けてしまう。でもベテランの前田はアジャストし、ゲームを作り、試合の流れも変えられる。さすがだ」と絶賛。

 2回以降は直球を増やし、配球を変えた。しっかり腕を振り、最速は92・9マイル。スライダー、カーブも織り交ぜ、的を絞らせなかった。チェンジアップについては低目のボールゾーンに投げた。

 モーノー氏は「打たれても左打者相手にチェンジアップも使わないわけにはいかない。リリースポイントとかメカニックを工夫して、低めにうまく集めている」と指摘する。5回の先頭打者は初回に本塁打を打たれたニモ。スライダーで1-2と追い込み、最後は低目、ボールになるチェンジアップで空振り三振。イメージ通りの空振りに前田はこぶしでグラブを叩いている。ロコ・バルデリ監督も「素晴らしいピッチングだった。初回は失点したが、回を追うごとに良くなっていった」とたたえている。

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