日本ハム3年目の根本 5回3失点で今季初登板初先発で初勝利

[ 2023年8月11日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム6―5西武 ( 2023年8月10日    エスコンF )

<日・西>スタンドのファンに手を振る根本(右)と奈良間(撮影・高橋 茂夫)
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 長かった。日本ハムは10日の西武戦で9回に1点差に迫られながら逃げ切り、今季初登板初先発の根本悠楓投手(20)が今季初勝利を挙げた。3年目の道のりを表すような白星に「本塁打を打たれた時はもう駄目かなと思った」と苦笑いで振り返ったが、5回2安打3失点で堂々の1勝を挙げた。

 4回までわずか1安打無失点。だが5回に2四球を与え、迎えた2死一、二塁で蛭間に同点3ランを被弾した。それでも、その裏に打線が一挙3得点で勝ち越し。一時は諦めかけた勝利が舞い込み「落ち込んだが、野手の方が取ってくれてうれしかった」と、感謝した。

 2年目の昨季は13試合に登板し、3勝3敗。誰もが飛躍を期待した今季は開幕から状態が上がらず出遅れた。「1軍で投げられない悔しさがあった」と振り返るが、焦る気持ちを抑えてフォームを修正。2軍ではプロ入り後最速の150キロを計測するなど、磨き直した直球が生きた。

 この日は、ラジオ解説で昨季まで投手コーチを務めた武田勝さんが来場。U―15侍ジャパン代表時代からコーチ、選手の関係で指導を受けてきた恩師の前で好投を見せた。困った時にはいつもアドバイスをくれた存在であり、根本は「アドバイスをもらえれば」と笑った。出遅れた分はここから巻き返す。(清藤 駿太)

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