【落合×赤ヘル対談】山本浩二氏「勇気づけられた」 法大新人監督からかけられた意外な言葉

[ 2023年8月11日 17:15 ]

収録に臨む落合博満氏(左)と山本浩二氏(撮影・沢田明徳)
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が11日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第3回目として、プロ野球歴代4位の通算536本塁打を放ち、“ミスター赤ヘル”と称された山本浩二氏(76)をゲストに招いて対談を行った。

 浩二氏は地元の広島県立廿日市高から法大に進学。投手から2年春に外野手転向を松永怜一監督に言い渡され、富田勝氏とともに徹底的に鍛えられた。2年秋から先発出場が増え、3年からレギュラーに定着。田淵幸一氏、富田勝氏とともに「法政三羽ガラス」と称され、3人は68年のドラフト会議で1位指名を受けてプロ入りした。

 浩二氏はその成長過程について「周りが見て“こいつうまくなったな”と徐々に思われ始めてるわけ。でも、自信っていうのはやっぱりなかったもん、その頃も」と語った。投手を断念しての外野手転向の道のりは順調そうに見えても、紆余曲折があった。

 浩二氏は「ワシが1つの励みになったのは」と切り出した。「(野手転向して)鍛えられる前に、バッティングピッチャーやってるじゃない。その時にね、大学時代の新人監督、4年生の人が1、2年の練習の面倒を見る、この新人監督が、練習終わった後に“山本浩二っていうのはお前か?”って言われて、“なんか阪神が気にしてるみたいやぞ”って言われたの。この一言はね、ものすごい頭に残って、“よーし頑張るぞ”って」と話した。

 廿日市高では夏の甲子園の広島大会でベスト4に入ったが、大きな実績はない。しかも法大1年時は上級生の打撃投手に明け暮れる日々だった。そんなときに何気ない一言だったが、浩二氏にとっては大きな活力になったという。

 「自分にとってはものすごい勇気づけられた言葉やった。高校時代の実績いうのは、そう大したことないし。この一言はね、ものすごい頭に残っている」と話していた。

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