中畑清氏 現状物語る巨人の怠慢プレー…CS争いへ方向転換を

[ 2023年8月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―5阪神 ( 2023年8月10日    東京D )

<巨・神>7回、中田は戸郷からのけん制球を捕球できず適時失策となる(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 【中畑清 視点】気の緩みとしか思えない。7回無死一、三塁で戸郷のけん制球をはじいて三塁走者の生還を許した中田翔。前日ブリンソンがやらかした「確信歩き」に続く怠慢プレーだ。粘りの投球を続けていたエースには酷な同点劇。絶対やってはいけないプレーが大事な局面で出てしまう。悲しいかな。これが現状を物語っている。

 巨人にとって阪神、DeNAと続く今回の東京ドーム6連戦は、今季の鍵を握ると思っていた。優勝争いにぎりぎり生き残るか、それとも…。6連戦前半の伝統の一戦。いい試合はした。いずれも接戦に持ち込んだ。しかし、終わってみれば3連敗。阪神にもミスは出た。でも、ライバルはみんなでカバーして勝ち、結束力をより強めた。中継ぎ陣の層の厚さとともに集中力、勝ちたい気持ちの強さの違いを感じたな。岡田監督の適材適所の選手起用も見事だった。

 これで阪神とは11ゲーム差。巨人はけじめをつけ、CS争いに方向転換すべき時と言わざるを得ない。気持ちを切り替え、11日からのDeNA戦に集中してほしい。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月11日のニュース