赤星憲広氏 7回の阪神・島田の落球 基本的には中堅手が声を出したら中堅手が優先

[ 2023年8月10日 06:45 ]

セ・リーグ   阪神5-2巨人 ( 2023年8月9日    東京D )

<巨・神> 話し込む赤星憲広氏(左)と近本(撮影・大森 寛明)
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【赤星憲広 視点】 阪神が1―0とリードした7回の守りで、2死からブリンソンの左中間への平凡な飛球を左翼・島田が落球した。基本的には、中堅手が声を出したら中堅手が優先。スタンドの大声援で近本の声が聞こえなかったのかもしれないが、2選手とも余裕で追い付いていたので、中堅手に任せるべきだった。直後に中田翔に逆転2ランが出て、みんなが野球の怖さを知ったと思う。

 11回1死満塁で梅野が中前に落として1点を勝ち越したが、二塁走者の島田は三塁で封殺されている(記録は中ゴロ)。ブリンソンが捕球できるか際どいプレーで、走者3人はみんなスタートするタイミングがかなり難しかった。アウトになった島田も決してミスではない。ブリンソンがもしも捕った時に二塁に戻れる位置にいた。ただ、重心が帰塁の方に傾いていた。

 戻れる位置にいたのなら、打球が落ちるまではフラットな状態から三塁進塁へ傾いているべき。それでも三塁はアウトになったかもしれないが、島田だからセーフになったと言われるくらいの、高いレベルの走塁を求めたい。(スポニチ本紙評論家)

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