富山大会5戦無失策 富山商が初めて記録した失策が無念のサヨナラに…エースで主将の上田「悔しい」

[ 2023年8月10日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会第4日1回戦   富山商2-3鳥栖工 ( 2023年8月9日    甲子園 )

<鳥栖工・富山商>延長11回、鳥栖工にサヨナラ負けを喫した富山商・上田(左)(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 161球の熱投も実らなかった。富山商のエースで主将の右腕・上田海翔は、タイブレーク3イニング目の12回無死一、二塁で三塁線に転がったバントを処理したが、一塁への送球がわずかに低くなった。一塁後方にそれる間に、二塁走者が生還。富山大会5戦無失策と鉄壁の守備を誇ったチームがこの夏、初めて記録した失策がサヨナラにつながった。

 上田は「最後、自分のミスで負けたことが本当に悔しい」と唇をかんだ。富山大会決勝でも173球を投じたスタミナは富山の自然で培われた。「秋の大会前から3カ月、腰の炎症で走れなかった」と冬の間に山道や学校から10キロ先の海まで走り込んだたまものだ。

 「主将の自分をみんなが支えてくれて、ここまで来られた」。そう言って涙に暮れた。 (松本 航亮)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月10日のニュース