西武・渡部 連敗脱出弾!ヘッドの位置修正しプロ初決勝弾 連敗7で止めた

[ 2023年6月19日 05:30 ]

交流戦   西武11―4広島 ( 2023年6月18日    マツダ )

<広・西>5回、渡部は勝ち越しの2点本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 長いトンネルを、ようやく抜けた。西武の4番・渡部は左翼席に消えていく打球を見つめ、ゆっくりと走り出す。連敗を7で止めるプロ初の決勝弾。「負けは続いていたけど、応援してくださるファンの方々の声が力になった」と頭を下げた。

 3―3の5回2死一塁。河野の高め直球を見逃さなかった。連敗中の重苦しい空気を振り払う2号2ラン。9回も適時二塁打を放ち2安打3打点を記録した。チームは1試合4本塁打で今季最多の11得点。勝利のハイタッチにも力がこもった。

 前日はプロ初の猛打賞を記録するなど打率・273まで急上昇。理由はバットのヘッドの位置の修正だ。13日の巨人戦前。松井監督から「左足の踏み込み時にヘッドが投手方向に入りすぎている」と指摘を受けた。ヘッドを立て、より自然体に構えたことで無駄な動きが省け「直球に対応できていなかったけど良い方向に向かっている」と手応えを語る。

 「父の日」に結果で感謝を伝えた。父・和秀さんは仕事が忙しく学生時代からあまり試合の応援に駆けつけることができなかった。それでも一家の大黒柱として働いてくれた父への感謝の思いは強い。「父の日に打てて良かった。“いつもありがとう”と伝えたい」と言葉に力を込めた。

 「やるべきことをやって、貢献したい」と渡部。交流戦は6勝12敗と負け越し、リーグ戦も最下位だが、下を向いている暇はない。(福井 亮太)

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