米紙報道 ア・リーグ東地区最下位レッドソックスのコーラ監督とブルーム編成本部長の関係に亀裂

[ 2023年6月19日 13:27 ]

アレックス・コーラ監督
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 レッドソックスは18日(日本時間19日)、ヤンキースとのダブルヘッダーで、6-2、4-1と連勝した。これで4連勝で貯金は2個だが、依然としてア・リーグ東地区では最下位だ。

 地元紙ボストン・グローブのクリストファー・ギャスパー記者は就任4年目のハイム・ブルーム編成本部長にとって残された時間はあまりないと報じてる。ブルーム編成本部長はレイズでの実績を高く評価され、前年にチームを世界一に導いたデーブ・ドンブロースキーに代わって19年10月に就任。20年が24勝36敗の地区最下位、21年が92勝70敗の2位、22年が78勝84敗の最下位。今季もシーズン2か月半を終えて結果を出せていない。

 ギャスパー記者は「ブルームはチーム作りのビジョンを語るのは得意でジョン・ヘンリーオーナーの信頼を勝ち得たが、実行することができていない」と手厳しい。ブルーム氏はすぐに結果が出ていないことについて「この世界は結果が全てだし、勝つことを目標にしている。でも野球はチームスポーツであり、しっかりしたメンバーをそろえるには、きちんとした組織を築き上げないといけない」と主張、成功を持続できるチーム作りには時間がかかると説明する。結果「彼はレ軍が今現在、ア・リーグ東地区で何位かではなく、若手有望株ランキングで30球団中何位かを主に見ているように感じる」とギャスパー記者は指摘する。というのは今のレ軍は、ラファエル・ディバースと吉田正尚の周りに結果が残せていない選手が目立つ。さまざまなチームでプレーした選手の“寄せ集め”で、しかも慣れないポジションを守っている。多数のミスが出ているのは守備だ。

 コーラ監督は「もし野球の本があるなら、ルールの1番に来るのは、守備がダメなら勝てないということ。そこが肝心なんだ」と言う。しかしながら通算49失策はメジャーで2番目に多い。監督は14失策のエンリケ・ヘルナンデスを遊撃から外し、一塁のトリストン・カサスについては試合前の守備練習を課した。二塁のエマヌエル・バルデスも守備で使えるようになるまではまだまだ。コーラ監督は「このメンバーで戦うだけだ」と言うが、ギャスパー記者は「欠陥あるグループにうんざりしている」と報じる。加えて先発投手も不足。ブルーム氏がオーナーに語ったプランは、なかなか計画通りに進まず、予算もオーバーしている。4年目でチームで特に良くなった部分は見えず、いつになったら完成するのかも不透明だ。複数のメジャー球団の幹部たちによると、ブルーム編成本部長とコーラ監督との関係が破綻しかけているという。来季(24年)もこのコンビでチームを引っ張っていけるとは考えにくい状況だ。

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