江川卓氏「このレベル打っちゃう?」 打たれても満足感を覚えた打者とは…「巨人ベンチでは言えませんよ」

[ 2023年5月8日 18:14 ]

江川卓氏
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 巨人OBの野球評論家・江川卓氏(67)が7日放送のNHK「桂文枝の演芸図鑑」(日曜前5・20)に出演。同学年のライバル、阪神OBの掛布雅之氏(67)との対戦を振り返った。

 同じ1955年5月生まれでともに関東出身。高校時代の対戦はなかったが、プロでは巨人のエースと阪神の4番として名勝負を繰り広げた。江川氏は甲子園での対決を振り返り、「掛布と相対する時は(スタンドのファン)5万人が“うわー”って言ってるところがピタッとやむんですよ。シーンとなるんですよ、投げる瞬間。これがたまらないですね」と語った。

 掛布氏とは1979年から87年までの9シーズンに渡って“伝統の一戦”で対決し、打率・287で14本塁打を打たれた。江川氏は「打った掛布の方がレベルが技術が上なので、打たれながらも“はあ、うまく打ったな”と思うんですよ」と当時の心境を回顧。「それは巨人のベンチでは言えませんよ。“うまく打たれました”とか言わないですけど、自分の中では“あれを打つか”って満足感があるんです。このレベル打っちゃうの?っていう」と打たれてもすがすがしささえ覚えたという。

 「でも、ガッカリした顔をしないとまずいので」マウンド上では首を傾げたりしていたという江川氏。それでも内心は「感心するんですよ、マウンドで。凄いなって」とライバルの凄さを称えていた。

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