ソフトB・近藤 不振打破へ「気が済むまで」2時間打ち込み 好相性の熊本で復活の古巣撃ちだ

[ 2023年5月8日 05:00 ]

室内練習場で打ち込む近藤(撮影・長久保 豊)
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 地元・千葉から仕切り直し――。2位ソフトバンクは7日のロッテ戦(ZOZOマリン)が降雨中止となり、屋内施設での調整後に福岡に戻った。あす9日からは日本ハム3連戦。昨季まで在籍した古巣と3度目の対戦を前に近藤健介外野手(29)は、ZOZOマリンでの不調からの抜け出しを図って地元である同地で約2時間の打ち込みを行った。初戦は好相性を誇る熊本開催。完全復調気配の主砲・柳田の打席の前に、起爆の一打を狙う。

 汗にも雨にもぬれた近藤が、室内練習場から中止となったZOZOマリンに戻ってきた。冷え込む中、半袖Tシャツで約2時間。野手陣の最後にロッカーへ向かう通路に登場し更衣後に足を止めた。

 「気が済むまで打った感じですかね。結果が出てない。感じも良くない、感覚のところを納得いくまでの調整。有意義に過ごせた」。千葉県千葉市出身のバットマンは、今季からソフトバンクにFA加入後、2度目の“地元凱旋”を終えた。ただ、今カード2試合は強風の影響も響いて9打数無安打、4三振。ZOZOでの今季5試合で19打数1安打と苦しんでいる。それでも連戦は続く。切り替えるため、あえて地元でひたすら打ち込んだ。「あとは試合になってみて。しっかりと準備して臨めるように」と、清々(すがすが)しい顔で9日の日本ハム戦に備えた。

 昨季まで在籍した古巣戦。4月のペイペイドームでの対戦時には「向こうのベンチにアップに行きそうになった」と苦笑したが、早くも3度目の対戦となればもう大丈夫。ここまで5試合で1本塁打含む打率・235、4打点、5四球を選ぶなど内容は上々だ。さらに初戦の熊本開催は好相性も味方する。

 「何度か(熊本で)やりましたね。オールスターでもやったし」

 日本ハム時代に2度、ソフトバンク戦に出場し4打数2安打、4四球。18年オールスターは途中出場で3打数2安打の好成績を残している。千葉では快打こそ出なかったものの、藤本監督も全く心配していない。「そのうち打つし、打てなくても出塁している。問題ないし信用している。変わらず柳田の前でいいんやないか」と信頼を置く。

 日本ハムの主砲・万波は近藤と同じ横浜高の後輩。「頑張っているし、気にしながら見ているが試合では勝てるように。ギータさんが調子がいいので、その前に塁に出たいな。そうすれば、もっと点が入る」。仕切り直しての打ち合いは、望むところだ。(井上 満夫)

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