山田久志氏 同郷の落合博満氏に200勝目前で一発「三振のパネルまで頭に描いていた」

[ 2023年3月29日 21:12 ]

山田久志氏
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 通算284勝の山田久志氏(74)がYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。阪急(現オリックス)時代に通算200勝目の記念試合で落合博満氏に一発を浴びた思い出を振り返った。

 1982年4月29日のロッテ戦(西宮)で山田氏は通算200勝を達成したが、苦い思い出も残した。

 「2アウトで点差もあったし、お客さんもいっぱいいて、同郷の落合から三振って思ってた」

 三冠王が空振り三振する姿のパネルまで頭に描いて投じた1球を本塁打されてしまう。

 落合氏には「山さん、真っ直ぐを空振りするつもりだったが変化球だから当たってしまった」と言われたという。

 山田氏は「だからってあそこまで飛ぶか?(落合は)機微が分からない」と笑った。

 同じ秋田出身で、「いい選手になるとは思ったが三冠王獲る感じには見えなかった」と振り返る。

 山田氏は「(落合は頭が)スマートで自分をよく分かっている。相手投手の研究もそうだし、あそこまでやる人はそうはいない」と明かした。

 当初はまったく打たれなかった決め球のシンカーもあるときから見事に打たれるようになった。

 「私の生命線。研究したんだろうね。ホームラン打ったらにこって笑って帰るんだ。あそこまで打たれたら称えなくちゃいけない。そういう打者になった」

 悔しさより、同郷の後輩の成長に目を細めたという。

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2023年3月29日のニュース