阪神・中野、志願の2軍フル出場「仮想・石田」撃ちで開幕予行ばっちり オリ・田嶋からチーム唯一の安打

[ 2023年3月29日 05:15 ]

ウエスタン・リーグ   阪神0―5オリックス ( 2023年3月28日    杉本商事BS )

<ウエスタンオ・神>初回1死、二塁打を放つ中野(撮影・後藤 正志)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した阪神・中野拓夢内野手(26)が28日、開幕へ向けた実戦調整のためウエスタン・オリックス戦(杉本商事BS)にフル出場した。同じく調整登板した相手の主力左腕・田嶋からチーム唯一の安打となる左中間二塁打を放った。今季の開幕戦となる31日のDeNA戦では相手先発も左腕の石田。すでにシミュレーションは万全だ。

 オリックスの一線級左腕は、中野にとって格好の「仮想・石田」だった。初回無死一塁の第1打席。田嶋に2球で追い込まれながらもファウルで粘り、6球目のフォークをコンパクトなスイングで左中間へはじき返した。

 「2球で追い込まれて、そこから何とか粘りつつ、最後に逆方向に狙っていい打球が打てたのは良かった」

 第5回WBCでは出場機会が限られていたため、志願して2軍戦に出場。田嶋が調整登板するという事前情報もあり「開幕戦が左投手(石田)ということもあったので、岡田監督にも“左ピッチャー、立っておいた方がええやろ”と言われて」と内幕を明かした。石田に勝るとも劣らない好左腕から、チームが放った安打はこの1本。昨季の日本一チームの投手陣には続く熊谷から27打者連続アウトに仕留められた中で、貫禄を示す形となった。

 一方で二塁の守備も「全く問題なくできていると思う」と自信を見せ、開幕前の実戦出場はこれが最後。米国から帰国後の実戦はオープン戦最終戦となった26日のオリックス戦を含めて2試合で終了。31日の開幕戦もこの日と同じ「2番・二塁」が確実だ。石田とは通算12打数2安打、打率・167と比較的苦手。石田の阪神戦は通算6勝6敗ながら、昨季は3勝(0敗)を献上した難敵だが、突破口を開く準備はできている。(山添 晴治)

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2023年3月29日のニュース