【新球場初戦の歴史(4)1991年・グリーンスタジアム神戸】ブルーウェーブ元年、佐藤義則が先発も

[ 2023年3月29日 07:45 ]

1990年8月、阪急西宮球場からの本拠地移転を発表したオリックスが、決定後初の公式戦を行い5回終了時に花火が打ち上げられたグリーンスタジアム神戸
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 3月30日、日本ハムの新本拠地エスコンフィールドHOKKAIDO「日本ハム―楽天」で2023年のプロ野球が開幕する。選手もファンも胸を躍らせる新本拠地の戦い。1970年代以降、阪神、ヤクルトを除く球団が真新しいフィールドで新時代のスタートを切った。超満員の熱気の中で迎えた、過去の“新本拠地初戦”その結末は…。

~「ブルーウェーブ」初戦 痛恨逆転負け~

 <1991年 グリーンスタジアム神戸> オリックスは91年本拠地を阪急時代から使用していた西宮球場から1988年開場の神戸総合運動公園野球場=愛称はグリーンスタジアム神戸(GS神戸)に移転した。90年11月1日から球団名を「オリックス・ブレーブス」から「オリックス・ブルーウェーブ」に改称。監督も阪急時代から留任していた上田利治から巨人OBの土井正三に交代。まさにオリックス新時代の幕開けでもあった。

 91年4月6日、新本拠地グリーンスタジアム神戸で予定されていたダイエー戦は雨のため中止。1日遅れで7日に開幕した。1―1の2回、高橋智の適時打で勝ち越し。優勢に試合を進めたが、7回にスライド先発となったベテラン佐藤義則が1死二塁のピンチを招く。土井監督は左腕の森浩二にスイッチしたがこれが裏目。代打の代打・藤本博史に同点打を許すなど一挙3点を失い逆転負け。神戸移転初勝利を飾ることはできなかった。同9日からの本拠地西武3連戦も連敗。12日東京ドームでの日本ハム戦も負けて泥沼の開幕5連敗。6試合目で土井オリックス初勝利を挙げたが、本拠地初勝利は同16日の近鉄戦。勝ち投手は星野伸之だった。

※球場名、球団名、選手登録名などは当時

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