エンゼルス・大谷 メジャー&日本アスリート史上最高!年収85億円 超豪華13社と契約

[ 2023年3月29日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス5-4ドジャース ( 2023年3月27日    アナハイム )

試合前の練習中にガッツポーズを見せる大谷(撮影・会津 智海)
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 名実ともにメジャーNo・1だ。米経済誌フォーブスが27日(日本時間28日)、今季の大リーガーの総収入ランキングを発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(28)が大リーグ史上最高額の6500万ドル(約85億1500万円)で1位となった。21年の女子テニス・大坂なおみの6000万ドル(当時約66億円)を抜き、日本アスリート歴代最高額とみられる。ドジャースとのオープン戦では2安打し、WBCを含めて今春13試合連続安打とした。

 大谷の勢いが止まらない。2打席目の3回1死。昨季まで同僚の右腕シンダーガードのカーブを右前に運んだ。3打席目の5回1死ではスライダーに詰まりながらも、遊撃後方に落ちる左前打。今季初のエンゼルスタジアムで、オープン戦初マルチ安打。直後に代走を送られ、歓声の中でお役御免となった。

 WBC前のオープン戦2試合、強化試合を含むWBCの9試合に続き、今春打者出場した全13試合で安打を記録。フィル・ネビン監督は「(大谷を含め)みんな準備は万全だと思う」とうなずいた。

 注目度の高さもとどまるところを知らない。米経済誌フォーブスが大リーガーの今季総収入ランキングを発表し、大谷が歴代最高額の6500万ドルで初めて1位に立った。今季年俸3000万ドル(約39億3000万円)に加え、同誌はスポンサー13社と契約する現状など鑑み「我々の計算ではグラウンド外で少なくとも3500万ドル(約45億8500万円)を稼ぐ」と試算した。昨年末に化粧品大手コーセーと「グローバル広告契約」を結び、今年に入り米スポーツ用品大手ニューバランスと長期契約した。昨年はグラウンド外で2000万ドル(約26億2000万円)稼いだというが、WBCでのMVP効果も手伝い広告塔としての価値は跳ね上がった。世界の女性アスリート史上最高額だった21年大坂なおみの6000万ドルを上回り、日本アスリートでも最高額とみられる。

 ニューバランスのマーケティング責任者は「彼の日本市場における年間の広告効果は数千万ドルに上るだろう」とコメント。WBCでは東京ドーム右中間の自身のセールスフォース社看板に直撃する特大弾を放った。この日の練習前には出演するコーセーの広告が本拠地大型ビジョンに映し出されるなど、影響力の高さを伺わせた。

 28日(同29日)の開幕前最後のドジャース戦に打者出場し、30日(同31日)の開幕・アスレチックス戦に先発投手として二刀流出場する。正捕手スタッシが腰痛を訴えており、2年目捕手オハピーとバッテリーを組む予定だ。世界一からわずか9日で迎えるメジャー6年目の開幕。大谷はWBC後に「早くシーズンに頭を切り替える。そこが一番」と語った。No・1選手にふさわしい、ワールドチャンピオンの称号を目指す戦いが始まる。(柳原 直之)

 ≪“大谷デー”チケット完売≫今季本拠地開催試合で来場者に配布する各グッズや球場の食事メニューなどが発表された。4月8日(日本時間9日)に配布される「大谷13奪三振ボブルヘッド」は大谷が13個のボールを両手に持ったデザインとなったが、この日チケットは完売した。チームストアの新グッズでは、近日入荷予定の1000個限定「二刀流ボブルヘッド」(120ドル=約1万5720円)も公開された。

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