関本賢太郎氏 足を絡めた攻撃で得点 今後も決勝点を奪いにいく心構えで先制点を!!

[ 2022年6月2日 05:30 ]

交流戦   阪神5ー4西武 ( 2022年6月1日    甲子園 )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】今の阪神のチーム状況では先制点を取ることが勝利への近道と言える。攻撃陣には5、6点と大量得点を奪えるエネルギーはまだない。だからこそ1点、1点の積み重ねが大事。まさに初回がそうだった。

 仮に無死一、三塁の場面で打席に入る打者は「内野ゴロでの併殺は避けたい」という心理が働く。一方で無死二、三塁の状況では「内野ゴロでも1点」と気持ちに少し余裕が生まれる。似た状況でも相手野手や打者にかかる重圧は一、三塁と二、三塁では異なる。

 この日、得点圏の好機で打者に余裕を与えたのが足だ。初回は無死から連打で一、三塁となった直後の中野の盗塁が効いた。続く近本は遊ゴロながらも先制点を奪取。また3回は一、三塁から近本が盗塁を決めた。足を絡めた攻撃が得点に結びついたことは明確だ。

 投手力があるだけに泥くさく、手段を選ばずに得点を奪って先行逃げ切りで試合を優位に進められれば道は開ける。決勝点を奪いにいく心構えで先制点を狙う。それぐらいの気持ちで臨むことが次の得点につながると考える。今後も先制点を取ることをチーム全体で強く意識してもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年6月2日のニュース