西武の沖縄凱旋リレー完結せず…与座の白星を平良が5失点で消した 辻監督「四球、死球が痛かった」

[ 2022年5月18日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―5ソフトバンク ( 2022年5月17日    那覇 )

<西・ソ>8回、2番手で登板した平良は5失点で降板した(撮影・中村 達也)
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 西武の沖縄出身リレーが完結せず、1―0の9回に逆転を許した。沖縄出身投手が、沖縄で勝利投手になれば史上初だった。与座が自己最長の8回無失点も、防御率0・00だった平良が9回に5失点して2敗目を喫した。

 守護神は増田だが、辻監督は平良を「凱旋目的」で起用したわけではない。打線は直前の8回2死から1点を先制。「0―0(の想定)で平良が肩をつくっていた。与座に勝ちを付けたい思いはあったが、展開的に(8回に)点が取れなかった場合もある。抑えが平良ということはない」と説明した。9回に1点を奪われた場合の継投も想定していた。

 与座はBEGIN(ビギン)の「島人ぬ宝」で登場。「沖縄で投げる機会は1回か2回あるかないか」と同地を代表する曲を選んだ。沖縄尚学の5学年先輩の東浜と投げ合い「絶対先に降りない」と好投し、勝利投手の権利を得ていた。同郷の山川からは「ノーヒットノーラン頼むぞ」と声を掛けられ「はい」と答えていた。

 平良は沖縄・石垣島出身。幼少期からロッテのキャンプを見学し、「活躍して沖縄の野球を盛り上げたい」という同地初登板だった。だが先頭から制球が定まらず連続四死球。柳田、グラシアルに連続適時打を浴びた。辻監督は「四球、死球が痛かった」と振り返る。同郷右腕が勝ちを消す、悔やまれる展開だった。(神田 佑)

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